高津警察署は振り込め詐欺被害を未然に防いだとして2月7日、下作延在住の大谷紗緒里さん(高木学園女子高3年)と下野毛在住の長命卓也さん(50)の2人に感謝状を贈った。高津署は「無人ATMへ誘導する詐欺が増えている中、市民の方の積極的な声掛けは詐欺防止の大きな後押しになる」と話す。
大谷さんはファミリーマートMG溝口6丁目店で1年半アルバイト勤務する女子高生。1月16日、同店のATMで数回にわたり現金を引き出している女性(83)が気になったという。
「10分ほどATMで操作をしていた。操作がわからないお客様はスタッフに声をかけるので気になっていた」と大谷さん。不審に感じた別の客も声を掛け始め、大谷さんはレジ接客を中断し女性に声を掛けた。手続きの理由を聞き、息子を語った振り込め詐欺を疑った大谷さんは、店長に連絡。店長の指示で高津署に通報した。
「まさか身近に起こるとは。この事態を何とかしなくてはと思ったけれど私では説得できなかったので、警察の方が来て詐欺が防げて安心した」と振り返った。
長命さんは1月26日、買い物で立ち寄ったセブンイレブン久末店で、携帯電話で話しながらATM操作を行う男性(85)が目に留まった。直ぐに同店のオーナーに「詐欺ではないか」と伝え、高津署に通報。社会保険事務所をかたった還付金詐欺が発覚した。
長命さんは3年前にも、宮前区内のコンビニで同様にATM操作する男性に声掛けし、詐欺を未然に防いいだことがあった。「3年前、実際に目の当たりにしてATMが気になるようになった。操作されていた方は両親と同じ年代。未然に防げてよかった」と話す。
高津署によると、区内の2017年振り込め詐欺発生件数は4件、被害総額約1千万円(2月19日現在)。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>