今年11月の任期満了に伴い行われる川崎市長選挙に福田紀彦市長(44)が出馬することを先月30日に表明した。同市長選への出馬表明は福田市長が初めて。
この時期の表明については、「2017年度予算が議決されたこと、それに取り組むための組織・体制についても目途がついた」とした。市長は「私が目指す『最幸のまちかわさき』に向けて、課題は山積している。『川崎らしさとはチャレンジし続ける精神』だと思っており、私自身もチャレンジスピリットをもって課題に正面から取り組んでいきたい」と決意を表明。1期目のここまでの評価については、「政策的にはマニフェストについても概ね成果が出ていると感じる」とした。2期目の政策については、「新たなマニフェストを作り示したい」とし「臨海部の変革が最重要課題。それ以外にも防災力向上、地域包括ケア、パラムーブメントなどに注力していきたい」と話した。
記者からの現時点で失敗したと思っている施策はあるかの問いには、「失敗とは少し違うが中学生が死亡した事件については反省し2度と起きないようにしていかないといけない」と答えた。また自身が市議会に提出し否決された特別秘書については、「重要性は変わっていないので、理解を得られるよう努力していく」とした。前回選挙では政党や団体からの推薦等を受けずに出馬。「今回もその姿勢は変えない」としつつ、話があった場合は「考え方などを聞きながら」との回答に留めた。
福田市長は2003年から県議を務め、09年に市長選に初挑戦し落選。前回13年には政党推薦を受けずに出馬。自民・民主(当時)・公明の3党推薦の候補者と共産党推薦の候補者を破り市長に初当選した。
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