志高く真摯に市政へ 市政リポート【20】 宮崎・鹿児島の農業施策を学ぶ 川崎市議会議員 さいとう伸志
川崎市議会第1回定例会終了直後の3月22日、23日に総務委員会委員視察(自民党所属委員)を実施し、宮崎市と鹿児島市の両市の農業施策や事業について調査してまいりました。
みやざきどれ農産物ブランド力アップ事業
みやざきどれ農産物の「どれ」とは、宮崎で獲れるモノと言う意味で農産物の消費拡大と「みやざきブランド」の定着を図るために創設され、事業展開されてきました。生産者、農協、行政が主体となり委員会を立ち上げ、県内外のみならず海外の商業施設等でPR活動を行い、また消費者や女性生産者の交流会を実施し、より良い農作物の生産に努めているとのことでした。その他に宮崎県はプロスポーツのキャンプやゴルフのメジャー大会も開催されるため、その会場やメディアでのPR活動に積極的に取り組まれており、マンゴーや宮崎地鶏は世界的にも有名になりました。他に金柑などにも力を入れ、新商品のブランド力アップに努めているとのことでした。
鹿児島市観光農業公園・グリーンファーム
鹿児島市民並びに近隣住民の価値観が多様化する中で、都市部の住民には、「ゆとり」、「やすらぎ」、「いやし」を求めて農村地域を訪れたり、文化とふれあいを求めたり、農作業を希望する人などが増えてきたとのこと。このような状況を踏まえ、10年前に基本計画を策定し、都市と農業の交流拠点として観光農業公園を総事業費36億円をかけて完成しました。
園内は各エリアに分かれていて「体験学習ゾーン」では体験用農地、滞在型市民農園、会議などが行える施設(交流館)が整備されており「地域交流ゾーン」では農産物直売館・農園レストランや多目的広場、キャンプ場やバンガローも設置されていて、イベント開催時には予約が取れなくなるとのことでした。「民間参画ゾーン」は、民間事業者が循環型農業の技術を活用して、安心・安全な農産物を生産する施設等が整備されているとのことでした。
今回の視察では本市の都市農業においてもブランド力アップやふれあいの拠点など活用できるような取組みが多数ありました。消費地から近い都市農業の強みを生かすためにも改めて見習う事が多い視察でした。
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3月29日