高津小学校おやじの会と西高津中学校おやじの会はNGO団体ジョイセフと協力し、高津小で5月27日に使い終わったランドセルの寄付を中学生から募った。当日は40個集まり、貧困家庭の子どもの就学を促すためアフガニスタンに贈られる。この取り組みは区内初だ。
「今の子どもが大人になるころには今よりもっと外国人と関わる機会が増えている。今回のイベントで日本が海外に比べて恵まれた環境にあることを知ってもらえれば」。そう話すのは高津小おやじの会会員の飯沢知久さん。東南アジアなど海外と関わる仕事を通して、恵まれた環境にある日本は海外により貢献すべきだと考えていた。そんな中、2年前につくば市でのPTAの研修で、ある小学校が使い終わったランドセルを集め、途上国に贈っていることを知る。そこで高津小でもこれをやろうと、おやじの会で提案。西高津中おやじの会とジョイセフの協力も得て、西高津中学校の生徒を対象に今回のイベント開催に至った。
当日は生徒や保護者38人が参加。生徒の一人、2年生の吉川裕樹さんはランドセルを20分ほど磨いてから来た。元々途上国支援に関心があり、この日も「使い終わったランドセルが役に立つなら」との思いで参加した。高津小おやじの会会長の清田敦史さんは今回ランドセルを寄贈した生徒に対し、「何でも最初の一歩を踏み出すのは難しいが、届けに来てくれてうれしいです」と語った。同会はこの取り組みを今後も続けていくつもりだ。
妊産婦の健康状態や学力向上を目指すジョイセフはこの取り組みを2004年から始め、今までに17万個以上のランドセルをアフガニスタンに届けている。届いたランドセルは貧困家庭の親が子どもを学校に通わせるきっかけになっているという。
イベントを終え、飯沢さんは「最初は10個も集まらないのではないかと心配したが、結果的に多くのランドセルが集まって驚いたと同時にやって良かったと思いました。次回は他の中学校にも声をかけられればと思います」と語った。
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