今年4月から高津市民館の館長を務める 島田 秀雄さん 川崎区在住 59歳
市民とコツコツ向き合う
○…「一人ひとりの問題を地域のこととして見て、学習支援をしていきます」。その丁寧な口調が誠実な人柄を感じさせる。今年4月に高津市民館の館長に就任し、子育てママや在日外国人など区民の悩みを、学びを通して解決していく。また他の職員に自分の経験や学びを伝えることも館長の役割だと感じている。
○…大学卒業後、1981年に川崎市に入庁。主に教育関係の仕事に携わってきた。印象に残るのは、90年の中原市民館での外国人に日本語を教える市内初の識字学級の立ち上げ。日本に在日中国、韓国人など日本語を読めない外国人が多くいることを大学のゼミで学び衝撃だった経験が少なからず活きたことにも喜びを感じた。現在では市民ボランティアの活動などで全市民館に広がるこの学級には「感慨深い」としみじみ語る。「そうやって市民から直接反応があったり、若い頃の学びが活きたりすることが仕事の喜びですね」。
○…3年ほど前から趣味で大山街道や甲州街道などの街道歩きをしている。「太っていたから、ダイエットのつもりでウォーキングをしようと。でも目標がないと続かない性格だから」とお茶目に笑う。元々歴史好きだったこともあり、街道完歩を目指して始めた。最初の東海道を完歩した2年ほど前からは、街道歩きの記録をブログに書くようにもなった。今は街歩きの記録も含めて2日に1回書いているという。
○…今の課題は市民館に来る人が限られていることだと感じている。そこで「もっと多くの人に気軽に来てほしい」と思い、6月2日に初めて開催したのが「ふらっと縁日」という誰でも気軽に立ち寄れるイベントだった。「縁日という言葉だけあって、初めて市民館に来る人も結構いて、縁を広げるいい機会になりました。市民同士の縁作りが新しい市民館の役割になってくれれば」。そう語る姿に、より多くの市民と向き合おうとする思いを感じた。
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4月19日