高津警察署の中山祐也さん=写真左から2人目=と内川龍一さん=同3人目=は、踏切内にいた女性を救命したことで、JR東日本横浜支社から6月22日に表彰を受けた。
救出劇が起きたのは5月19日午後10時20分ごろ。二人は南武線沿線をパトカーでパトロールしていた。坂戸の踏切に差し掛かったところで、内川さんが警報の鳴る線路内で小型犬を抱えながら呆然と立っている女性を発見。声をかけても気付かない様子だったため、瞬時の直感で行けると判断した中山さんが女性に駆け寄った。電車が近づく中、中山さんは女性を後ろから持ち上げ、線路から押し出した。その約1秒後、背中から2メートル弱のところを電車が通過。間一髪の出来事だった。
中山さんは「女性を見たときに、踏切の警報が鳴る中で助けに行くべきか、あきらめて踏みとどまるべきか、一瞬の葛藤があった」という。しかし、線路の反対側にいた一般の人を見た時に、凄惨な瞬間を見せてはいけないと考え、行動に移った。その後は夢中で何も感じなかった。しかし、後になってその時を振り返ると「電車が背後を走り抜けたあの風圧は忘れられない」と恐怖を語る。
2人のおかげで女性は特に目立った怪我もなく、無事に家へ帰ったという。
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