イキイキと夢を語る姿からは今年82歳を迎える女性だとはとても思えない。下作延でおはぎ専門店「ももすず」を営む百瀬江子さんは夢を叶え続けている。
おはぎ専門店を始めたのは長野県伊那市で今から20年近く前。63歳で夫を亡くしてから、様々な趣味に手を出していた。しかし平均寿命まで20年ある自分の人生をどう楽しく生きるか考えたとき、「一生懸命やるならお金が出ていくより、入ったほうがいい」と考えた。そこで65歳ごろから母の思い出のおはぎで日本の食文化を若い人に伝えようと売り始めたところ、地域で評判に。67歳の頃には開業資金650万円で「くつろぎ家おはぎ茶房モモ」として本格的に起業した。
規模が大きくなる中で徐々に芽生えた思いが自らのおはぎを全国に広めること。店をフランチャイズ化し、百瀬さんは東京に出ることを考えた。そして79歳で運よく高津区に繋がりを持つことができ、80歳で溝の口駅近くに「ももすず」を開いた。
次々とやりたいことを実現していく百瀬さんは夢を叶える秘訣を「口に出すこと」と話す。フランチャイズ化も東京進出も、たとえ周りに「そんなの無理だ」と笑われても、夢は常に言葉にしてきた。店を訪れる人はそんな百瀬さんの姿に「力をもらう」「自分もまだまだやれる」とよく話す。最近も脳梗塞で車いす生活になった82歳の千葉県から来た女性に「千葉でフランチャイズをやる人を見つける」と言われたという。
百瀬さんは元気の秘訣を「夢を持つこと」と語る。また「ももすず」のやりがいを「自分が作ったおはぎをお客さんが見て感動してくれると何より嬉しいし、ありがたい」と話す。夢と感謝を常に胸に抱く百瀬さんが今目指しているのは、自身の半生を綴った本の出版と「ももすず」を各都道府県に1店舗ずつ持つこと、そして海外進出だ。
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