子どもがありのままに生きられる社会を目指す市民団体「かわさき子どもの権利フォーラム」(山田雅太代表)が8月20日に発足した。発足に当たり同団体は同日に下作延の子ども夢パークで設立集会を開き、学校職員や子ども支援団体の職員など50人が集まった。
きっかけは「川崎市子どもの権利に関する条例」が15年目を迎えた昨年のこと。当時の子どもの代表だった「子ども委員」のメンバーや条例設置に関わった人々が改めて今の子どもを取り巻く環境を話し合った。元子ども委員の大人が「子どもを持って権利の難しさをより感じる」などと話す中で見えてきたのは、一昨年、多摩川河川敷で男子生徒が殺害されるなど条例の理念が浸透していない現状だった。そして子どもの権利を啓発する新たな団体の必要性を認識、今回の発足に繋がった。
山田代表は「子どもたちが幸せになるために権利を学ぶ必要がある」と語る。しかし最近は権利の基礎である自己表現が苦手な子どもが増えているという。そのため「声を上げることをまず学んでほしい」と話す。
同団体は今後、子どもの権利の啓発活動を行うほか、支援団体同士の協力を進める。12月17日には発足後最初の集会が高津市民館で予定されている。問い合わせは同団体【電話】080・3471・6448へ。
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