東高津中学校1年生の生徒4人が9月14日、大山街道沿いのお茶とはかりの「田中屋」で働く意義を学ぶ職業体験を行った。
通常は2年生で行われることの多い職業体験だが、同校では早い時期に経験をと毎年1年生の時期に実施している。今年も学校周辺の商店や工場、図書館、消防署など約40カ所が協力し、186人の生徒を出迎えた。
田中屋を訪れた4人はまず、1760年創業の同店の歴史や、お茶とはかりの歴史・種類などについて説明を受けた。
はかりでは、昔は「貫」という単位を使っていたことや、おもり分銅を動かして重さを図る「さおばかり」の実演に興味深くメモを取っていた。お茶では、以前はこの地がお茶の産地だったことを聞き、実際にお茶の入れ方にも挑戦。美味しいお茶を入れるために湯を直接急須に注ぐのではなく、「湯さまし」を使って適温にすること、各湯のみに濃淡が出ないように少しずつ順番に回し注ぐことなどを楽しみながら学んだ。
そして、事前に同店について調べた生徒たちから「この仕事のやりがいは何ですか」「接客で気を付けていることは」といった質問が寄せられ、「働くのに必要なことは」というするどい問いに店主の鈴木清さんは「仕事に対する誇りと想い、そして笑顔だね」と答えた。同校では「地域の皆さんの協力のおかげで生徒たちが貴重な体験ができた。実際に働く人の姿を見て、話を聞くことで彼らの将来の職業選択に役立てば」と語る。同店の鈴木千鶴さんは「生徒たちみんな熱心に聞いてくれた。今日の経験が働くことや、お茶という日本の大切な文化に興味を持つきっかけになれば」と笑顔で語った。
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