二子在住の中野香静さん(84)宅で約35年ぶりに見つかったペーパークラフトが高津駅構内に飾られている。クラフトは神輿や提灯、人形などのミニチュア26点で、その精巧な作りが話題を呼んでいる。
クラフトの作者は中野さんの父親の故中野皓司さんと母親の故治子さん。書道家だったが趣味でクラフト作りをしていた。皓司さん亡き後、作品は棚の奥にしまわれ、忘れ去られていた。しかし今年9月に香静さんがホテルに泊まる知り合いへのおもてなしとしての飾りつけに悩んでいた時に、作品の存在をふと思い出し、記憶を頼りに棚の中から探し出した。「父が呼んでくれたのですね」と香静さんは言う。
30年以上の月日が経っていたため黄ばみもあったが、香静さんは丁寧に修理した。その後作品を見た友人から「これは外に見せた方がいい」と言われ、生け花を置くなどボランティアで繋がりのあった高津駅に提供。香静さんは「高津駅に飾られたことに父も驚いていると思う」と話す。
作品は10月30日(月)まで高津駅構内に飾られている。
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