高津区版 掲載号:2017年11月10日号
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梶が谷のエルカジまつり実行委員として、模擬店の手配など実務を担う元井 政代さん下作延在住 54歳

助け合うこの地域が好き

 ○…飲食店の経営のかたわら、エルカジまつりの模擬店の手配やステージ企画の時間調整など慣れない作業を一手に担う。委員たちの普段の仕事が多忙なために大幅に縮小しかねなかった今年の祭りを「やめるのは簡単だけど、復活するのは無理」と存続を強く訴えた。「梶が谷を盛り上げるためにみんな頑張っているから、それを手伝いたい」

 ○…出身は沖縄県。高校卒業時に、親戚同士のつながりを大切にしすぎる環境から一度距離を置くために、当時憧れていた東京へ。縁あって就いたバスガイドの仕事は旅行者とさまざまな話をすることが楽しくて「天職かと思うくらい」気に入っていた。結婚を機に下作延に住んでからは「互いに助け合う地域が理想だから」と、ソフトボールクラブで汗を流し、子ども会の副会長を務めてきた。

 ○…地元の絆を再認識したのは16年前に夫が脳内出血で倒れたとき。一命は取り留めたが、重い後遺症に苦しむ夫のためにと介護の仕事を地元議員に紹介してもらった。子ども会などで知り合った友人からは子どもの保育園の送り迎えや、夕食の支度を手助けしてくれたことも。大人になった息子2人、娘2人は「おかんが地域とのつながりを大切にしてくれたから、自分たちも周りに支えられて生きてこられた」と振り返る。自分自身、地元下作延を「隣近所と助け合うには一番いい環境」と笑顔で語る。

 ○…5年ほど前から梶が谷で「酒音さんぽ」を営む。「酒音」とは「お酒と音楽がある空間」として作った言葉だ。「スナックやパブとは違うと思って」と話す店は、間もなく地元の人が交流を目当てに集う「梶が谷の集会所」と呼ばれるように。今回の祭りの準備も常連客に手伝ってもらった。「一緒に準備した仲間たちが『頑張ってよかったね』という気持ちになってくれたら嬉しい」。助け合ってきた仲間を大切にする姿勢には故郷の風習がしっかり残っていた。

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