溝口でボウリングブームを牽引してきた「ムサシボウル」が9月30日、老朽化による建て替え工事のため現ビルでの営業を終了する。48年間の歴史に一度幕を下ろし、2年後のあらたなリニューアルオープンへ向け再出発する。
ムサシボウルの開業は1968年3月。ボウリングブームがこれから始まるという時期に、市内5番目のボウリングセンターとして話題を集めた。
「当時は今の倍の36レーンありました。開店前から長蛇の列で、営業中はずっと混んでいたようです」と総支配人の渡邉直人(48)さんは当時の様子を話す。プロが集まる報知オールスターボウリング大会の会場、中山律子プロ(同社顧問)などを招いたイベント主催など、溝口にボウリングブームを巻き起こした。
同所が掲げるのは「地域密着のボウリング」。会員数373人。リーグ戦やトーナメント戦を毎日開催し、スタッフと来場者の交流がある。スタッフの村山文佳(27)さんは、プロ2年目、20歳からムサシボウルに勤務している。高校時代に国体出場経験を持つ村山さんは、「プロになったのは会員さんの後押しも大きかった。娘、孫の様に接してくれ、アットホームな雰囲気がここの特徴です」と話す。
新ビルは地下1階、地上7階、2017年8月に完成する予定。その一角にボウリング場施設が入る。東京五輪の正式種目入りを目指すボウリング業界について「絶対にまた大きなブームが来ますよ」と語る渡邉総支配人。「溝口駅前にふさわしい設備を整え、必ずもどってきます」と誓った。
また、閉店前には感謝サービスを実施する予定。
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