五穀豊穣祈って射的 長尾神社で「マトー」
矢を的にめがけて射って五穀豊穣と地域の安全を祈願する「射的祭」が今月9日、長尾神社で開かれた。
「マトー」とも呼ばれるこの伝統行事は長尾神社奉賛会(鈴木恕(ひろし)会長)によって続けられている。射手は氏子の家から稚児と呼ばれる男児2人が選ばれる。実際には稚児に代わって介添人が的を射る。竹で編んだ直径1・5メートルほどの的を10メートル離れた場所から丸木の弓を使ってしの竹で作った矢で狙う。
こうした弓矢で的を射る行事は市内では多摩区の子之神社や麻生区の高石神社など5カ所で開かれ、いずれも馬に乗らない歩射と呼ばれる形式だが、長尾神社は座布団に座ったまま射る特色がある。
この日、稚児に選ばれたのは木村璃留(ひかる)くん(4)と小林俊大(しゅんた)くん(5)。見物人や氏子らが見守る中、稚児の2人が両脇に座り、介添人が矢を放った。寒風にさらされる中、うまく射ることが出来ないこともあり、稚児が「もっとさぁ」と声を掛けて見物人の笑いを誘う場面もあった。
本来、長尾神社では射的祭を1月7日に決めて開いてきたが、十数年前から7日の次の日曜日に開くようにした。6つの地区に分けて稚児を当番制で毎年決めている。鈴木恕会長(85)は「地域で生まれた子を健全に育てたいという思いでこの行事を残してきた。当番制の仕組みでうまく組織が出来て続けられている」と話していた。
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