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多摩区版 公開:2011年2月18日 エリアトップへ

陸上競技世界選手権の日本選手団最年少で車いす短距離に出場した県立川崎高校1年生 弘岡 正樹さん 多摩区布田在住 16歳

公開:2011年2月18日

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目指すは世界の頂点

 ○…先月21日から30日までニュージーランドで開かれた国際パラリンピック委員会主催の陸上競技世界選手権大会で車いす短距離の100mと200mに出場した。同大会に出場した日本人32人の中では最年少。自身にとっては初めての世界大会。結果は残念ながら予選敗退。「緊張して練習の成果を出すことができなかった。悔しい」

 ○…脳性まひで、両手両足にハンデを持つ。小学5年の時、手足のリハビリを担当していた理学療法士から車いすマラソンに誘われた。普段出したことの無いようなスピードで走る選手を実際に見て「あの人たちのように早く走れたら気持ちいいだろうな」と競技を始めた。競技用の車いすは車輪が3輪あり、上体を前輪側に倒して両手で車輪を回す。簡単そうに思えたが「当初は思うように手を動かすことができず、真っ直ぐ走るのもままならなかった」。腕を曲げる角度を少しずつ大きくし、自在に操作できるまで3年かかった。

 ○…週に2〜3回の練習は父親茂樹さんとの二人三脚。茂樹さんによると「明るい性格で頑張り屋さん」。決して練習をサボらないという。5年前から大会に本格参戦。2年前から頭角を現し、今では日本で1〜2位を争うまでになった。車いす競技を通じ、仲間もでき、生活の中心へと変わった。県立川崎高校の定時制に進んだのも練習時間を確保するためだった。

 ○…世界大会を通じて「技術や筋力などがすごい。まだまだ練習が足りない」と外国人選手との差を感じた。日々の練習では足りないと帰国後は自宅で筋トレや体幹トレーニングにも毎日取り組んでいる。また外国人選手とのコミニュケーションを図りたいと英会話にも挑戦したいとも語る。「応援してくれるみんなや家族のためにもこれからも頑張りたい」。まずは来年のロンドンパラリンピックへの出場が目標。そして次のリオデジャネイロで世界の頂点を目指す。
 

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