小田急線生田駅前を通る津久井道を中心に広がる生田中央商店会。その歴史は古く、昭和26年に五反田商工会として創立したのが始まり。最盛期には127店舗と多摩区最大の店舗数を誇った。現在は92店舗が軒を連ねている。
減少傾向にある同商店会だが、再生への鍵を握るひとつとして注目されているのが学生の力だ。きっかけは「生田活性化計画」をテーマに活動する明治大学のサークル「明治ベンチャープランニング」が同商店会にまちづくりのプレゼンを行ったのが始まり。
商店会と学生らで意見交換会を開くと学生からは「立寄りたい店が少ない」と言われた。森山さんは「商店会の温かな雰囲気を残しつつも若い人の意見を柔軟に取り入れていきたい」と話す。
学生受入れ、思いひとつに
60周年を迎える今年、目玉となるのが明治大学の学生も参加予定の「ふれあいまつり」だ。同祭りは毎年7月下旬と年末の売り出しに開催される。スタンプラリーやガラポン抽選会が主体だったが、昨年から同サークルが参加したことで今までとは一風異なる雰囲気となった。キャンパス内で採れた農産物の販売、教授や住民らによる討論会など新しい発想で盛り上げた。
近年にない華やかさで話題になったが、課題はある。「せっかく学生が頑張ってくれても商店側の受け入れ態勢が整っていなければ効果が半減してしまう」。準備を入念に行って祭りの認知度を住民はもちろん、店舗側も上げていく必要がある。「思いをひとつに」――森山さんの思いは熱い。
チェーン店や貸し店舗が増えて商店会に入らない店が増える中、生田駅前の生田中央商店会は生き残りをかけた対応を練り始めた。そのひとつが学生の若い力を活用したイベントだ。森山弘会長が話した。
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