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多摩区版 公開:2011年4月22日 エリアトップへ

4月1日付けで多摩消防署の新署長に就任した 石井 敏幸さん 藤沢市在住 58歳

公開:2011年4月22日

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安全と信頼の切り札に

 ○…4月1日付で多摩区に住む約21万人の安全を守る舵取り役になった。「署長職は初めて。重責をひしひしと感じている」。人命救助を最優先事項として組織づくりや人員配置、機材導入に力を入れていく方針だ。「消防もひとつのサービス業だと思っている。区民のみなさんに感謝されるような仕事を日々行い、安全と信頼の切り札になりたい」。温和な口調の中にも情熱が表情に滲み出る。

 ○…関東学院大学を卒業後、人を助ける仕事に就こうと消防士を目指した。33年間の勤務中、警防部の震災対策担当や総務部の人事課長など20回の異動を経験してきた。多摩区には27歳の時に1年ほど勤務したことがある。「梨畑の印象が強かったが、景観の変貌ぶりに驚いた」。駅前が広くなり、高層マンションや複合用途の駅ビルも建つようになった。「昔とは異なる新たな危険性に対応していく必要性を感じている」

 ○…福島第1原発の事故で思い出すことがある。平成11年に起きた東海村JCO臨界事故だ。当時は自治省(現総務省)消防庁へ派遣されていた。茨城からの連絡に職場は騒然となった。消防庁に対策本部が設置されると3日間、不眠不休で対応した。川崎に戻ってからは現場の消防士の意見を集約して国の原子力災害対策特別措置法の法案作りに携わった。「災害はいつ起きるか分からない。地域の消防団と連携を強めて防災訓練を積極的に行っていきたい」

 ○…家庭では3人の子どもの父。次男も同じ消防士となり、川崎市内で職務に就いている。「嬉しいけれど次男とは敢えて仕事の話をしない」。休日はプールで泳ぎ、娘と自転車で湘南海岸まで行くのを楽しんでいる。「3時間は走るかな」。大磯や小田原まで赴き、その日水揚げされた新鮮な魚を食べたり温泉に浸かると日頃の緊張が解けてリフレッシュできる。緩急をつけながら日々の業務に全力で取り組んでいる。
 

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