相談数1000件超 川崎市の児童虐待
川崎市こども福祉課はこのほど、22年度に同市の児童相談所(中央・南部)で受けた児童虐待の相談・通告件数が初めて1000件を超えたことを明らかにした。
総数は1047件で前年と比べて296件増加、集計結果が残る1994年度以降、最多となった。
虐待種別にみると、最も多かったのは心理的虐待で432件(前年度比158件増)。更に、身体的虐待360件(同110件増)、育児放棄〔ネグレクト〕246件(同34件増)、性的虐待9件(同6件減)と続いた。
年齢別では、就学前の乳幼児が508件(同157件増)で約半数を占め、小学生は338件(同83件増)中学生117件(同27件増)高校生その他84件(同29件増)だった。虐待者本人からの相談が54件で前年度の約3倍に増えたほか、「近隣・知人」(244件)や「警察等」(321件)からの通告が多数を占めた。同課は件数が過去最多となったことについて「社会的な課題として重く受け止めている」と話し、「今後は通告に至るまでの予防や相談の充実に努めていきたい」としている。
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3月29日