長尾台地区 コミバス運行実験始まる 本格運行は採算性が鍵
多摩区長尾台地区で10日、地域住民の念願だったコミュニティバスの運行実験が始まった。地域住民の足として採算性は得られるのか、実験結果が本格運行実現の鍵を握る。関係者は「日常の足として利用して」と呼びかける。実験は12月9日(金)まで。
運行実験を実施したのは長尾台コミュニティ交通導入推進協議会(児井正臣会長)。運行は長尾台地区と呼ばれる長尾6丁目を中心に、あじさい寺として知られる妙楽寺から久地駅と登戸駅を結ぶコース。運賃は大人200円、小児100円。70歳以上の人や障害者は100円引き。専用のバス停で乗降できる。
同地区は昭和40年代に開発が進んだ戸建て住宅の分譲地。小高い丘陵地に位置し、約290世帯が住む。現在、世帯主の高齢化が進んでいるという。
資料によると、70歳以上の人口の割合は川崎市平均の11・3%に対し、同地区は18・4%と突出して高い(平成22年6月)。既存のバス停からの高低差を調べた調査によると、30メートル以上の高低差があり、市内でも差が大きい地区に分類されている。
同地区ではコミュニティバスを走らせようという声が7、8年前からあがり、08年9月に協議会が正式に発足した。協議会が主体となって住民へのアンケート調査や事例研究を重ね、ルートや運賃を検討してきたという。今回の運行実験は川崎市まちづくり局の支援を受けてこぎつけた。
児井会長は「運行実験は賭けともいえる。この結果によってはプロジェクトが終わってしまう。バスができた生活を想定して繰り返し利用してほしい」と話している。
平日の運行は午前6時10分から午後10時50分まで。土曜日と休日は午前9時50分から午後5時台まで。乗車定員は12人。運行事業者は株式会社高橋商事。
同局によると、こうしたコミュニティバスの運行実験は市内で4例目。実験を経て試行運行を実施したのは2地区で3例。本格運行までこぎつけたケースは2例ある。
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