廃食油の再利用広がる 市民団体が啓蒙活動3年
使用済みの天ぷら油を回収して、せっけんやバイオディーゼルに再利用――。市民グループ「かわさきかえるプロジェクト」多摩区連絡会の取り組みが区内で広がっている。来月に計画した天ぷら油で走るバスツアーは即日で定員に達するほどだ。
「身近な資源循環がある。市民の生活と川崎市全体の取り組みがどうつながっているか知ってほしい」と話すのは同連絡会代表の戸高仁子さん。
かわさきかえるプロジェクトは、廃食油からできるリサイクルせっけん「きなりっこ」で資源循環型のまちづくりを進めようと05年に設立された。市内各区のメンバーが様々な活動に取り組んでいる。
多摩区内では09年、この取り組みが区役所の区民委託事業「磨けば光る多摩事業」に認定された。09年度は区民から使用済み天ぷら油を再利用して作ったせっけんを配布する活動を開始。11年度は天ぷら油から精製したバイオディーゼル燃料を使ったバスツアーを企画した。同連絡会によると、09年度に区内で集められた廃食油の回収量は802リットル。年々回収量が増え、11年度には1574リットルまで増えたという。
今年度もバイオディーゼルを使ったエコバスによるツアーを企画。せっけん製造のプラントやメガソーラーなどを巡る8月7日のツアーは、申し込み開始1時間で定員に達したという。
戸高さんは「3年間で少しずつ活動が定着してきた。将来的には各区でゴミ収集車1台、バイオディーゼルを使って走らせることができたらいい」と話す。
同連絡会では9月4日と11月10日、11月13日にもツアーを企画している。ツアーの問い合わせは同プロジェクト事務局(【電話】044・854・3711)まで。
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