川崎商議所 新会館で業務開始 9月に企業家支援施設も
川崎商工会議所(山田長満会頭)の新会館が入る「川崎フロンティアビル」が川崎駅東口に完成し、これまで幸区堀川町のソリッドスクエアを仮事務所としていた同商議所は、6日から同ビルで業務を開始した。
完成した川崎フロンティアビルは、同商議所と鹿島建設が共同で所有する。地下1階、地上12階建て、延べ床面積約1万4千平方メートルのオフィスビルでこのうち、同商議所は1階の一部と2、3、11、12階を所有。3階に事務局を置き、6日から同ビルで業務を開始した。2階には300人収容の大会議室を開設し、貸し出しの受付を始めている。最上階には起業家や企業家予備軍を支援するインキュベータ施設を設け、9月1日から稼働させる。今秋には同商議所会員専用のサロンを最上階に開設する。
同商議所は1942(昭和17)年、現在の市役所第2庁舎あたりに初代会館を建設。49年、現在の場所に移転し、61年8月には建て替えを行った。新会館は4代目となる。
先月30日の竣工式には商議所や鹿島建設の関係者のほか、黒岩祐治知事、阿部孝夫市長らが来賓として出席し、完成を祝った。山田会頭は「あとは魂を入れるだけ」と述べ、商議所の会員拡大や中小企業支援に力を入れることを表明した。
完成を受け、地元からは新会館の大会議室に強い関心が寄せられている。
川崎駅周辺では今年に入り、カメリアホールや川崎グランドホテルが相次いで撤退。地元団体などから「集まりが開けない」という声が挙がっていた。また、30日に行われた竣工式では、来賓者から賀詞交換会などでの利用に期待を寄せる声も聞かれた。同商議所によると、各種業界、団体から会議室利用に関する問い合わせが多く寄せられているという。
商議所では「様々な目的に応じた使い方ができると思う。まずは直接見に来ていただき(利用を)検討してもらえれば」としている。詳細は同商議所(【電話】044・211・4111)。
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3月29日