市内中小企業 景況感が悪化 震災後の回復止まるも
市内中小企業の7月〜9月期の景況感は悪化―。川崎信用金庫はこのほど、2012年7月〜9月期の市内の中小企業動向調査の結果を発表した。
この調査は四半期ごとに同信金が実施している。対象は市内の中小企業で、今回は製造業、卸売業、小売業、建設業、不動産業、運輸業、サービス業の466社から回答を得た。
調査結果によると、景況感を示す業況DI(「良い」「やや良い」と答えた割合から「やや悪い」「悪い」と答えた割合の差)は全体でマイナス31・2となった。前回調査のマイナス19・2から12・0ポイント下がった。また、東日本大震災の11年4月〜6月期以降、5期連続の回復にストップがかかった。
業種別でみると、建設業がプラスを維持したものの、すべてが前回調査よりも悪化している。最も景況感が悪化したのは卸売業で、前回の調査から31・6ポイント減のマイナス41・1となり、続いて小売業が25・3ポイント減のマイナス58・6だった。以下、サービス業が13・1ポイント減(26・5)、不動産業12・2ポイント減(35・9)、運輸業9・8ポイント減(35・7)、製造業3・4ポイント減(29・2)となった。
次期(10月〜12月期)の見通しは全体で今期比0・2ポイント増のマイナス31・0と横ばいだった。
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4月5日