市政報告 予算から見る川崎市のこれから 川崎市議会議員 自民党 ひろた健一
今月14日からスタートした川崎市議会の本会議では、３月19日の閉会までの間に次年度の予算審議を行います。予算案では市営地下鉄に関しては事業会計を閉鎖し事実上、整備は先送りの形となりました。
私は、新たな鉄道を敷設するよりも、今ある鉄道を充実させることのほうが、より費用対効果が得られやすいと考えます。区内では南武線で川崎駅まで行くことができ、小田急線や京王線に乗れば新宿まで行くことができます。地下鉄の予算を充てて、南武線を現在の６両編成から８両・10両編成にして混雑緩和に取り組むことができれば大きなメリットになります。
子育てに手厚い予算
今回の予算案は、待機児童対策や子育て環境の向上などの予算を多く配分しており、子育てに手厚い予算といえます。保育受け入れ枠の拡大などに要する予算２８２億円を投じるほか、安心して妊娠・出産・育児のできる環境作りや児童養護施設の整備、児童虐待の防止、小児医療体制の充実に予算が充てられます。
市民生活に直接的に関係する経済・雇用対策には総額で８９１億円が計上されます。この中には、公共事業を出来るだけ地元企業に早期に発注する対策も盛り込まれます。地元企業に手厚くするのは、地域経済の活性化以上のメリットがあります。個人商店主が安心して経営できる環境を整えることで、商店街などの地域のコミュニティ活性化が図れます。
北部は自然が資源
殿町にはライフサイエンスや環境分野における「国際戦略拠点」、新川崎では「創造のもり地区」の整備が進んでいます。また「音楽のまち・かわさき」の活動推進によって、かつての工業地帯であった川崎のイメージも変わってきています。
そういった中で、川崎北部は自然という地域の資源があります。この魅力を最大限に活用しない手はありません。中でも多摩区には生田緑地があります。生田緑地にある３館と藤子・Ｆ・不二雄ミュージアムの周遊性を高めることで、より魅力的な場所となるような環境づくりを模索していきたいと考えています。
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