「多摩区でプレーパークをやっちゃおう会@三田・生田」代表で外遊びに取り組む 奥川裕(ゆたか)さん 三田在住 53歳
自主性は遊び場で育つ
○…小学校高学年から中学生くらいの男の子が遊べる場所を作りたいと、三田のまむし公園を中心に活動する「多摩区でプレーパークをやっちゃおう会@三田・生田」を立ち上げて1年が経った。大人は手を出さずに見守る遊び場。ルールや禁止事項は予め設けず、子どもたちが自由な発想で遊びを作り出していく場所だ。「子どもたちに、やりたいと思ったことができるんだということを伝えたい。洋服が泥だらけになってしまうことも多いので、お母さんたちには洗濯よろしくねといつも言っています」
○…1年間の活動を通してわかったことは、ケンカやもめごとが起きても子どもたちは自分たちで問題を解決していけるということ。年の差があれば自然と高学年の子が低学年の子に目をかける。ケンカが始まれば、グループを超えて仲裁にはいる。遊びを通して物事を自分の頭で考えることで自主性が育つという。「子どもは大人がいないところで成長するんです」
○…東京都三鷹市出身。小学校の帰り道だった井の頭恩賜公園で遊んだ記憶が今の活動の原点だ。学生時代は年に1度開催される大規模なキャンプイベントに参加。男性だけで14泊15日を過ごした。20代半ばには子どもたちを集めてキャンプに連れて行くサークルで仲間と共に約10年間活動を続けた。「外で思いっきり遊ぶことが楽しいのはもうわかっていたこと。はやく地元でプレーパークの活動に取り組みたかった」
○…妻と10歳の長女との3人家族。「自分の子どもを親がいない場所で遊ばせたい」と考えていたことも活動のきっかけの一つとなった。今後は定期的に開催し、20代などの若い世代にもスタッフとして参加を促していく。目標は1学区に一つプレーパークを常設すること。子どもたちが行きたいときに自分の足で通える遊び場を提供していきたいと考えている。「このまちで子育てしたい、と思ってもらえる活動を続けていきたい」
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月5日