川崎産業観光振興協議会が18日、「外国人観光客誘致推進セミナー」を川崎区内で開催した。協議会のメンバーら36人が参加し、先進事例の講演に熱心に耳を傾けた。
同協議会は川崎市や商工会議所、地元企業、学識経験者、地元観光協会などによって構成され、2020年に開催が決まった東京五輪も視野に入れた外国人観光客誘致の活性化をめざしている。専門部会「インバウンド推進部会」を設置する方針があり、今回のセミナーは設置に先駆けて開催された。
この日は京浜急行電鉄、旅行誌『地球の歩き方』で知られるダイヤモンド・ビッグ社、多くの外国人観光客が宿泊する長野県の「湯田中温泉清風荘」の関係者が外国人観光客誘致について講演した。それぞれが行っている取り組みを紹介しながら、観光面の川崎市の強みや課題についての意見を述べた。
講演の中でダイヤモンド・ビッグ社の川端祥司さんは「『川崎といえば』といわれて思い浮かぶものがまだ少ない。川崎の強みや弱みを明確に考え、アピールしていく必要がある」と訴えた。清風荘オーナーの大関松男さんは「観光客はリアルな日本を見たいもの。英語を完ぺきに話せる必要はないのに、受け入れ側が考えすぎている」などと語った。
参加者のひとり、根本節子さん(志楽の湯/幸区)は「同じ宿泊施設ということもあり、清風荘の大関さんの話が大変参考になった。自分たちの温泉の良さを改めて海外からの観光客にPRしていきたいと思えた」と刺激を受けた様子だった。
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