日本語教室を主宰し、あす多摩市民館で発表会を開く 平出 圭さん 菅仙谷在住 54歳
「表現活動の血が騒ぐ」
○…舞台俳優の経験を生かし「俳優・声優・語り手を目指す人のための日本語教室」を主宰する。日本語の美しさを意識し、正しいアクセントで話すことの重要性を伝えている。その公開発表会をあす1月25日に多摩市民館で開催する。「すべての音に母音が入っていることや、音の数の少なさからくるアクセントの重要性など日本語ならではの特徴を意識して表現しなくてはいけない」。そのうえで大切なのは「何を伝えたいか」と訴える。
○…子どもの頃から表現することが好きで、大学では演劇を専攻した。「演劇にかかわる時間が好き。それ以外にしたいことはなかった。だって楽しいから」。朝から夜まで演劇漬けの日々を過ごした。舞台女優になって帝国劇場や宝塚劇場にも出演し、大衆劇から時代劇まで様々な公演をこなした。体調を崩したことをきっかけに第一線から退いたが、表現したいという気持ちが強く、6年前には朗読の会を立ち上げた。
○…「表現活動の血が騒ぐ」。朗読を通じた表現活動を行うことをめざし、会の目標は公演すること。朗読を選んだ理由は、セリフを覚えなくても済むため練習時間を確保しにくい主婦や仕事を持っている人でも参加できるから。より劇的に伝わるように考えており、朗読にBGMを入れたり、動作を取り入れたり、朗読劇に近い形を取り入れた。
○…日本語教室は麻生市民交流館やまゆりの講座で講師を務めたのが始まり。日本語の特徴を語ったところ好評を博し、12年1月に活動が本格的にスタートした。メンバーには絵本の読み聞かせをしている人や市民劇の役者もいる。将来的には劇団を立ち上げたという思いもある。「演劇は自分以外の人生を体験できる行為。別の見方や色々な生き方に触れることができる。相手をおもんぱかる気持ちも生まれる。学校教育にも取り入れてほしい」。表現活動の可能性を広げようと、思い巡らせている。
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4月5日