市政報告 観光促進のためにできることを 川崎市議会議員 自民党 ひろた健一
4月23日に多摩区観光協会が新たに設立される予定です。これまで区内には3つの観光推進の団体がありましたが、組織として一本化することで、さらなる観光への効果が期待されています。
かつては梨のもぎ取りで観光客を集めていた多摩区ですが、時代に合った観光推進が必要です。観光推進によって、地域経済を活性化させ、また、区民が誇りを持てるようなまちづくりが求められています。
生田緑地では先月から新たに西口園路が開通しました。川崎国際生田緑地ゴルフ場から岡本太郎美術館までをつなぐ道です。また、西口駐車場へも直結しており、駐車場の混雑緩和の効果も期待できます。
宙と緑の科学館はおととしリニューアルを終え、昨年は川崎国際ゴルフ場のクラブハウスも新しくなりました。今回の西口園路の完成を迎えて、生田緑地のハード面での整備は一段落となります。
ソフト面も、生田緑地で運営共同事業体による一体的な管理が昨年から行われています。利用しやすい駐車料金の導入や生田緑地内の施設同士の回遊性を高めるための入場料割引きなど、利便性が向上する対策が行われてきました。広報面でも生田緑地全体の様子がわかるホームページが立ち上がり、わかりやすくなりました。
昨年、来場者数100万人を達成した藤子・F・不二雄ミュージアムは全国区の人気を誇り、生田緑地にある民家園は遠方からも訪ねてくる人が多いと聞いています。科学館も新型のプラネタリウムが話題を集めています。また、生田緑地を支える組織やボランティアの活動も盛んです。このように、すでに多摩区は観光客にとって十分魅力的な条件が整っている状態です。
多摩区のさらなる観光推進のためには、これまでの取り組みに加えて効果的な広報とアクセスの向上が不可欠です。
広報に関しては、他市の人にも広く知ってもらえるような工夫が必要です。また、大きなイベントを行うことで話題を作るなどの工夫もできればと思います。
生田緑地に関しては、藤子・F・不二雄ミュージアムとの回遊性を高めるべく、シャトルバスの運行などが必要かもしれません。ミュージアムの来館者が生田緑地に足を運ぶようになれば、来場者数は大幅に増加するはずです。
多摩区のアクセスを向上させる必要もあります。世田谷町田線は、水道橋から多摩警察署までの区間を早期に2車線にするべきです。
取り急ぎ、多摩区内の混雑が多い交差点2カ所で信号のタイミングを変更させることで渋滞を緩和する計画が進行しています。こちらもいち早く効果を出す必要があります。
観光推進の側面だけではなく、インフラを整備することは区民生活の向上にもつながりますので、これからも積極的に取り組みたいと思います。
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3月29日