失業等で生活に困っている人の支援を行う「川崎市生活自立・仕事相談センター(愛称・だいJOBセンター)」がこのほど、生活困窮者自立支援制度をテーマにした『いっしょに歩けばだいじょうぶ だいJOBセンター 川崎市生活自立・仕事相談センターの実践』と題した本を発行。インターネットで販売、また市立図書館、だいJOBセンターなどで貸し出しを行っている。
本の内容は、だいJOBセンターで支援した人6人について、インタビュー形式で取材、自立に向けた過程を紹介している。
全158ページで発行は5000部。表紙は小学館週刊スピリッツに連載中の漫画家柏木ハルコ氏が手掛けた。
販売価格は1冊500円(税込)。3月31日から株式会社バリューブックスから発売している。
同センターを管轄する市健康福祉局では、「多くの人にだいJOBセンターでの仕事を理解していただき、生活困窮に陥る前にぜひ利用してほしい」と話している。
本書は今年4月1日から施行された「生活困窮者自立支援法」の制度の概要、具体的な支援事例を広く周知し、生活困窮者の周囲の人たちに支援の仕組みがあることを知ってもらうことと合わせて、現に困窮状態にいたっている人に早期に相談することを示唆することを目的としている。
同センターは、生活保護を受けられなかった困窮者や再就職が難しいとされる精神疾患、身体に障害がある人に、早期に支援の手を差し伸べることで生活保護に陥るのを未然に防ぐセーフティーネットの役割を担う施設として2013年に川崎フロンティアビル内にオープン。これまで約1200人が利用している。
同センターへの問い合わせは(【電話】044・245・5120)へ。
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