精神障害者の就労を定着させようと、川崎市は、新たなプログラム「K-STEP」プロジェクトを開始した。「セルフケアシート」を使って心身の状態の「見える化」を図り、雇用者への理解や配慮につなげる仕組み。市はプロジェクトに参加する企業を募り、裾野を広げたい考えだ。
「セルフケアシート」を開発したのは、麻生区の就労移行支援事業所「働くしあわせJINEN-DO」(石田和之代表)。同事業所の北村尚弘理事によると、これまで障害者が就労する際は特徴などを記入したプロフィール表を企業に提出していたという。
ただ、精神障害者は感情の変化があるため、プロフィール表だけでは雇用側も状態を把握できず、適切な配慮が提供されずに離職してしまうケースが少なくなかったという。
今回のセルフケアシートは、外見ではわかりにくい精神障害者の心身のコンディションを「見える化」するのが目的。「良好」「注意」「悪化」という3段階に分け、「イライラ」「疲れる」「許せる」といった感情の項目を朝昼晩にチェックする。当事者は自発的に必要な対処ができ、雇用側はコンディションが把握できるため、必要な配慮ができて働きやすい職場環境づくりがしやすくなるという。
市が今年2月から市内の他の就労移行支援事業所10カ所と就職先企業15社で試行運用し、効果を検証したところ、企業側も当事者にも好評だったという。市はプロジェクトへの参加企業を募集している。
問い合わせは川崎市健康福祉局障害者雇用・就労推進課(【電話】044・200・2682)。
【ナイスオン】【バンバン】【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替 |
<PR>
多摩区・麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|