川崎市立下布田小学校で16日、今回で最後の開催となる「どんと焼き」が行われた。五穀豊穣・無病息災を祈る新春の風物詩は、全校生徒や地元住民ら約2000人が見守る中で盛大に行われ、23年の歴史に幕を閉じた=写真。燃え盛る炎とだるまのはじける音がするたびに子どもたちの歓声が上がった。
下布田小学校では1994年に地域の風習や伝統を学ぶため、授業の一環として「どんと焼き」を開始。元PTA会長で造園業を営む小川米夫さん(65)らの協力のもと、毎年1月に行ってきた。ただ、近年では近隣にマンションが増え、わらや竹などのやぐらを組む材料が手に入りにくくなったという。
参加した在校生の荒川翔くん(小3)は「あっという間に終わってしまった。だるまの燃える音がちょっと怖いけど、どんと焼きが好き。最後なのは寂しい」と話していた。
小川さんは「今の子どもたちは炎を見る機会が少ない。火は尊く、怖いものだと感じてほしいと続けてきた。23年間、子どもたちと関われて嬉しかった」と話していた。
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