日本の伝統文化を学んでもらおうと、人間国宝の大蔵流狂言師・山本東次郎さんらを招いた特別授業が2月10日、市立東菅小学校(葉倉朋子校長)の体育館で行われた。落語や演劇など「本物とのふれあい」を総合学習に取り入れる同校の試みで、文化庁による事業の一つ。5、6年生約140人が参加した。
この日は山本家の狂言師、泰太郎さん、則重さん、凛太郎さんらが出演。狂言「ぶす」では、主人の留守を預かる召使い2人が、猛毒だと伝えられた「ぶす」が砂糖だと気付いて全て平らげる場面を演じると、会場からは歓声や笑いが巻き起こった。
山本東次郎さんは講義で「言葉には魂がある。狂言や能では観客を尊重し、一言一句を選びに選んで皆さんのお耳にお届けしている」と児童たちに力説。葉倉校長は「魂に響く言葉を、山本さんから子どもたちに直接語りかけてもらうことができた。これからの生き方や将来につながる」と手応えを語った。
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