多摩区内で発生した交通事故が、今年1月から7月末まで市内最多の318件にのぼり、昨年比で10件増加していることが分かった。自転車など二輪関連の事故が多発しており、多摩警察署(寺澤陽公署長)では7月以降、指導や取り締まりを強化している。
川崎市内の警察署管内で同時期に発生した事故は1901件。市全体の発生件数は昨年比で90件減少しているが、多摩区では10件増加した。
特に多いのは、自転車やバイクなどの二輪車が関わる事故。区内で発生した事故の内、二輪車が関わる事故は101件で31・8%、自転車の関わる事故は77件で24・2%を占める。神奈川県下では、二輪車事故が占める割合は28%、自転車事故は21・8%となっており、県全体の発生比率と比べても、高い割合となっている。
自転車の指導強化
これを受け、多摩警察署は先月から、自転車の危険行為に対する指導、取り締まりを強化。区民に注意を呼びかけ、必要な場合には「指導警告」「検挙(赤切符)」を行っている。
自転車の運転については、昨年6月から「危険行為」への罰則が強化された。信号無視や一時停止標識の無視、歩道での歩行者妨害などの違反行為を繰り返し行うと「自転車運転者講習」を受講しなければならない(講習手数料標準額5700円が必要)。
同署によると多摩区内では、自転車の危険行為として朝の通勤・通学時、警報機が鳴り始めた遮断踏切への立ち入りが特に目立つという。
長年、区内で府中街道や世田谷町田線など事故の多い道路に立ち、交通安全指導を行ってきた男性は「主婦の方への自転車運転ルールの周知の必要性を感じる。今後は、自転車保険が必要な時代になってくるだろう」と話していた。
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