選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、初の国政選挙になった７月10日の参議院選挙を受け、川崎市は20歳未満の市内投票率などについて調査結果を公表。神奈川県選挙区選挙で、多摩区など市内５区で18歳の投票率が６割を超えた。
川崎市全体の投票者数は67万２７７９人、投票率55・83％に対し、18歳は７３３１人で60・91％、19歳は６５７５人で52・２％。多摩区では18歳の投票率が63・16％、19歳が54・２％でいずれも市全体を約２ポイント上回った。県全体の投票率は55・46％、18歳が58・44％、19歳が51・09％で、それぞれ川崎市全体を下回った。
市選挙管理委員会の担当者は「18、19歳の投票率については、20〜30代と同様に低めだと考えていたが、予想よりも高かった」とし、「市立高校や一部の県立高校で実施した出前授業により、一定の成果があったのでは」と分析している。
啓発活動の一つとして市は昨年度、市内９校の中学校と高校で12回、のべ約２７００人の生徒を対象に出前授業を行っている。
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