区画整理事業が進む登戸地区で、商店主や住民らが有志で集まり、3月1日に市民団体「登戸そだて隊」を発足した。今後、住民同士の交流や商店街の活性化をめざし、さまざまな催しを企画していく。
同団体のメンバーは、登戸駅前商店会会員を中心とした地元の若手約10人。JR南武線と小田急線が交差する好立地や都心に近い利便性のほかにも、江戸時代から津久井道沿いの宿場町として栄えた登戸の歴史的な背景を生かした催しを検討している。
登戸駅前商店会は現在約70店舗が加盟しており、登戸土地区画整理事業により地区ごとに集団移転が始まっている。移転完了後は建物を解体し道路を整備した後、2019年3月を目途に土地が引き渡される予定だという。このため同商店会では、親しんだ土地を離れて仮店舗で営業する店や、店主の高齢化と移転をきっかけに廃業する店舗もある。
メンバーで登戸駅前商店会の吉澤和久会長(68)は「(商店街の店舗が一斉に立ち退き)駅前が寂しくなってしまった。活性化に向けてまちづくり・まち育てをしなければ」と話す。同団体は、さまざまな催しを通して、地元の住人同士の交流やつながりを、新旧住民の垣根を超え、もう一度つなぎ直すことを目指す。
北向地蔵前で発足式
登戸駅近くにある北向地蔵と馬頭観音付近で3月1日、同団体の発足式が行われた。地元選出の議員らも参加し、テープカットで門出を祝った。
今後は「旧津久井街道・登戸の渡しを感じる」をテーマに、勉強会や防災セミナーキャンプを開催する予定だという。
隊長の高山康司さん(39)は「まずは登戸そだて隊を知ってもらって、関心を持ってもらいたい。地元の人たちの意見を取り入れていきたいので、今後開催する催しにぜひ参加してほしい」と話していた。
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