鉄道事業者と連携し、沿線のまちづくりに取り組む川崎市。昨年11月には多摩区と麻生区を走る小田急電鉄(株)と包括連携協定を結び、両者が持つさまざまなノウハウや資源を生かした地域環境の整備を進めている。
駅中心にまちづくり
小田急電鉄は今年度、東北沢―和泉多摩川間の複々線完成を予定しており、ラッシュ時間帯の混雑緩和に加え、所要時間の短縮が見込まれている。このことが沿線観光地の活性化と都心方面へのアクセス向上につながることなどもあり、川崎市は昨年11月に同社と協定を締結した。両者は「駅を中心としたまちづくりや公共交通機能の強化」「暮らしやすいまちづくり」「地域資源を活かした豊かなまちづくり」「沿線の魅力向上、活性化」に関する事項で10年後を見据えた連携、協力体制を図っていく。
連携によって進められているのは、黒川駅前に来春オープンする予定の読売日本交響楽団の練習拠点や、整備が行われている新百合ヶ丘駅南口駅前広場、登戸駅の改札口新設など。また小田急グループが手がけている空き家対策への取り組み、藤子・F・不二雄ミュージアムや生田緑地、多摩川など、市の観光資源を生かした回遊性の強化に関しても、両者で検討が進められている。
市担当者は「鉄道や開発、建築など各分野で小田急電鉄との話し合いが行われている。これまでより協議の度合いが増えてきたことも連携協定の成果となっている」と話している。
川崎市はこれまでJR東日本、東急電鉄ともまちづくりに関する協定を締結。昨年12月には東急電鉄鷺沼駅周辺の再整備に関する方向性が打ち出され、3月にはJR南武支線「小田栄駅」が開業するなど、連携の成果が見られる。また4月には京浜急行ともまちづくりに関する協定を結んでいる。
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