今月上旬の記録的豪雨で被害を受けた、福岡県の朝倉市立杷木中学校にエールを――。川崎市立南生田中学校(網屋直昭校長)の生徒会が中心で、大きな布に全校生徒480人と職員らがメッセージを書いた横断幕を制作。集合写真と一緒に21日、同校に送った。
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熊本地震が発生した昨年4月、同校生徒会は寄せ書き横断幕に加え、物資支援として雑巾、除菌液を益城中学校(熊本県)に送り届けた。当時2年生で、この活動に参加していた現生徒会長の中尾華音君(14)=写真(前列右から3人目)。「昨年は先輩たちに頼っていたが、今度は自分たちの番。何かできることはないか」と今月、考えたという。
豪雨の1週間ほど後、生徒会の会合で福岡県朝倉市の被害状況についても話題に。中でも被災者の避難所になっている杷木中が支援の候補に挙がった。南生田中から朝倉市教育委員会を通じて杷木中と連絡を取り、避難所の体育館に掲示できるようなメッセージを送ることが決まったという。
夏休み前で時間が限られている中、生徒会が全校生徒と職員に協力を呼びかけ、4日間ほどで作り上げた。横断幕には「笑顔」「絆」「前進」の文字に加え、太陽や虹のイラストが散りばめられている。生徒会担当の佐藤和子教諭は「すぐにメッセージを送りたかったようで、すごく頑張っていた。短い期間でやり遂げられたことは大きい」と今月の活動を振り返った。
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