多摩区版 掲載号:2017年10月13日号
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第59次南極地域観測隊の夏隊に、教員枠で同行する 山口 直子さん 市立菅小学校勤務 44歳

探究と遊び 交わる心

 ○…73人編成の南極観測隊のうち、11月下旬に出発し3月末まで現地入りする41人の夏隊に、教員派遣枠で同行する。2009年度に始まった教員枠は毎年2人ずつ全国公募で選ばれており、県内では2人目。菅小と百合丘小で来年2月、滞在中に現地と学校をライブ映像でつないで特別授業を行う。「『もっと知りたい』『学ぶって楽しい』と感じるきっかけになれば」。未知への想像に胸を膨らませる。

 ○…金程小(麻生区)を経て菅小に昨春赴任し、来年で市立小学校の教員生活10年目を迎える。2年前、南極観測隊の越冬隊員が金程小で出前授業を開いたのが応募のきっかけ。「映像で広がる白と青のきれいな世界がすごかった」。映画「南極物語」で見た恐ろしい記憶は吹き飛んだ。昨年末からお正月返上で応募書類を作成。テントを背に国内アルプスを登り歩き、野外キャンプに親しんでいた経験も後押しになり、初挑戦で念願の座を射止めた。

 ○…世田谷区出身。アウトドア派の気質は幼少からで、中高時代はソフトボール部から陸上部へ。大学卒業後は航空業界の専門紙で1年、海外の写真を国内外の媒体に貸し出すフォトサービスの会社で約4年勤務。その後も企業の労働組合関連団体の広報や、カメラマンとして派遣会社に登録するなど報道・写真畑を渡り歩いた。アメリカンフットボールW杯07川崎大会では協会事務局に従事。アメフットが起源のフラッグフットボールのコーチとして、市内70校近くを回ったこともあり、生活拠点が都内から川崎へ。通信教育で教員免許を取り、今では3年生33人の学級担任だ。

 ○…報道現場では幸せより不幸がニュースになり、身を置くことで悲しみを広げていると感じたことも。今は、足で稼いだ体験を糧に生の言葉で子どもたちに語りかける。「知らないことはたくさんある。みんながワクワクする面白いことを伝えたい」。体が動く限り、開拓の旅は続く。

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