市政報告 観光資源の有効活用を 川崎市議会議員 自民党 ひろた健一
2020年の東京五輪・パラリンピック開催が3年後に迫っています。羽田国際空港に隣接している川崎市にとって、五輪は市外の人や外国人観光客を呼び込む絶好のチャンスです。開催時には、羽田空港の国際線増便や羽田空港と殿町地区を結ぶ連絡道路の供用開始が予定されるなど、観光客はますます増える見込みとなっています。
この機会を最大限に生かすため、川崎市では昨年策定した「新・かわさき観光振興プラン」に基づき、インバウンド等の集客に向けたさまざまな取り組みを進めています。適切な「おもてなし」が提供できる人材育成として、民間事業者による外国人対応の充実やインバウンド向け観光ガイド機能の強化、事業者・従業者向けセミナー等の開催を戦略に掲げています。集客強化については、外国人観光客用の誘致・集客ツール作成や海外メディアを招請したツアーの実施、近隣都市と合同の観光商品の開発・プロモーションなどを行っていきます。
生田緑地の観光強化
市民の憩いの場となっている「生田緑地」も貴重な観光資源のひとつです。市では、新たな顧客開拓に向けた魅力強化として、「かわさき宙と緑の科学館」「日本民家園」「岡本太郎美術館」の3館連携によるイベントの充実や、区内の大学と商店街の連携による名産品開発、市内宿泊客をターゲットにした夜間・早朝の催しの提供等に取り組んでいきます。首都圏住民に対しては、四季を通じた多彩な魅力発信や施設間における割引の利用向上に取り組み、来園者のリピーター化を図っていきます。
集客のためには交通の利便性向上や羽田空港に近い市内南部との連携も欠かせません。生田緑地では、繁忙期には駐車場不足のため観光バスの受け入れを行っていない現状があります。敷地外にバス待機スペースを確保するなどの方策を検討し、市内回遊のバスツアー等に対応できる体制作りが必要です。南部との連携強化については、市内への玄関口となる川崎駅周辺でキャンペーンを行うなどし、魅力発信と観光客誘致につなげていくとしています。
文化と歴史、自然が融合した生田緑地エリアは市内のみならず、国内から海外までの観光ニーズに応えられるすばらしい場所です。今後も、さらなる魅力の創出、発信へ向けた取り組みを促進していきます。
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3月15日
3月8日