多摩区版 掲載号:2017年12月1日号
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国際竹とんぼ協会に所属し、地域で普及に尽くす 月岡 日出男さん 枡形在住 86歳

人生も「うまく飛んで」

 ○…日本の伝承遊び「竹とんぼ」に魅せられ、収集歴35年。竹とんぼを国内外に広める「国際竹とんぼ協会」の平塚湘南支部で活動して13年になる。近所の子どもたちに竹とんぼを教えていたことをきっかけに、東生田小学校の催しで竹とんぼを伝授するのが恒例に。3年ほど前から、同校に毎年70本の竹とんぼを寄付している。「皆が喜んでくれるのが嬉しい。竹とんぼという小さな点が線になって、地域の顔が見える関係づくりにつながっている」

 ○…土木技術者として高速道路建設管理に長年携わり、全国各地を転々とする中で郷土の玩具や竹細工に興味を持った。初めて竹とんぼを買ったのは福島の大内宿。以来、「地域によって違いがあり面白い」と収集が趣味に。定年を迎え、学生時代の友人の紹介で協会の存在を知ると迷わず入会。自宅に作業場をつくり、竹とんぼ作りの腕も上げた。協会では高度や距離などを競うさまざまな競技会があり、次の楽しみは新年の飛ばし初めだ。「いろんな先生がいて結構おもしろい。自分はまだまだ」と笑う。

 ○…生まれは長野の豪雪地帯。少年時代は静岡で暮らした。「子どもの頃は遊び道具がなかった。竹馬やコマを手作りするのは当たり前」。1956年に川崎へ。現在は2人の子のもとに4人の孫、ひ孫もいるおじいちゃんだ。昨年度から榎戸交柳会の町会長も務める。「ほとんどがマンションだけど、高齢者の健康体操に場所を貸してくれたり、積極的に関わってくれる」と感謝をにじませる。

 ○…「年を取っている感覚はない」と、人との交流が健康の源になっている。いつも胸にあるのは「克己心」という言葉。「自分の心がちゃんとしていれば、皆を大切にできる」。その心構えで「同じ年月を過ごすなら竹とんぼのようにうまく軌道修正しながら、人生ゆとりを持って。そうすればいろんな人とも出会える」。手がける竹とんぼ一つひとつに、思いを託す。

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