「多摩川音頭」に登場する区内の地名を訪ねて郷土史を学ぼう─。こんな活動を多摩市民館自主講座から発足した市民団体「多摩の伝承・伝統文化を考える会」が取り組み始めた。郷土史を通じたシニア世代の交流の場として一役買っているようだ。
「多摩川音頭の歌詞そのものが郷土の歴史を表しているんですよ」。そう話すのは望月定紀代表。今から80年以上前、北原白秋が作詞を手がけた多摩川音頭には、区内の地名が各所に登場する(左表参照)。『多摩川周辺にはこれといった歌がないので、作ってほしい』と当時、稲田村の青年団のたっての願いで実現した。車に白秋を乗せ、菅の土手から中野島、登戸、枡形山、宿河原、堰などを回ったという。
同会では、歌詞にうたわれている当時の様子と今の様子を比べたり、歌詞に登場する場所を実際に巡るなどして、勉強していく。多摩川音頭を自分たちで再現して広めていくのも目的のひとつ。
今後は、さらに活動範囲を広げて音頭以外にも郷土の歴史を学んでいく予定だ。
交流にも一役
約40人いる会員の平均年齢は60代後半。「足腰の弱い人もいるので座学も多く盛り込みます。今後、実際に現地を見てきた人が、座学でその内容を話すことなども考えています」。郷土の歴史という共通の話題で会話もはずみやすい。「最近では一人暮らしの高齢者なども多い。同じ地域に住んでいる同士、郷土の歴史を通じてコミュニケーションが取れれば」と望月代表。
入会などの問合せは望月代表(【電話】044・977・8463)まで。
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