若い世代に区の観光資源に注目してもらおうと、多摩区観光協会(末吉一夫会長)が10月15日、生田緑地で街コンを開く。市内観光協会では初の取り組み。同協会や区まちづくり協議会などの「地域の世話好きな先輩」が、手作りの温かい催しにしようと準備を進める。
飲食店などを中心にまちを歩くのが一般的な「街コン」。一方「宙DE(そらで)コン」と名付けられた今回の街コンは、自然豊かな生田緑地が舞台。緑地内の「かわさき宙と緑の科学館」を主な会場に、プラネタリウムの神秘的なムードの中での出会いの場を演出する。
生田緑地には日本民家園や岡本太郎美術館などの施設があり、子どもたちの学習の場や子育て世代の憩いの場として定着している。区観光協会は、さらに若者世代にも足を運んでもらいたいと街コンを計画。「出会いの場」や「デートスポット」として、生田緑地の新たな魅力発信を目指す。
今回の街コンでは仲間探しの散策やゲーム、グループで協力する催しなど、参加者同士がふれ合う仕掛けを多数準備。プラネタリウム鑑賞の後には、交流飲食会、告白タイムも用意される。また、当日は区内約40店舗が出店する野外イベント「食の祭典」も同時開催。街コン参加者には事前に千円分の食券を配布し、参加前から生田緑地を満喫できる工夫をする。
運営するのは区観光協会や区まちづくり協議会などの地元の人々。世話役として女性スタッフが入り、控えめな参加者に声掛けをするなど場を盛り上げる。区観光協会理事で街コンを主導する葛生茂さんは「地元の人たちでつくるアットホームなイベント。この機にぜひ生田緑地を知ってもらえれば」と期待する。
今回の企画には、長沢でこれまでに3回開かれた「長沢まちコン」のスタッフも協力。長沢では梅狩りやタケノコ掘りなどのユニークな企画で、計5組のカップルが誕生したという。その経験を生かし、コーディネーターとして今回の企画に携わる高橋弘幸さんは「長沢では参加者も主催者も和気あいあいとしていた。今回も楽しんでもらえるよう準備したい」と意気込む。
募集するのは20歳〜50歳以下の独身男女で、各先着25人。男性4500円、女性4000円。
問合せは同事務局【電話】044・935・3132。
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