警察職員宿舎 今年末着工へ
下小田中5丁目の職業訓練校跡地に計画中の「警察職員宿舎」が今年末に着工することが分かった。それに伴い住民から出ていた要望も取り入れていくという。
平成20年3月に閉校した区内下小田中5丁目の県立川崎高等職業技術学校跡地に計画している「警察職員宿舎」が、今年末に着工することがわかった。昨年12月の県議会本会議で、滝田孝徳県議(民主)の質問に渡辺巧県警本部長が答えた。
また、新宿舎に対して住民から要望が出ていた〈多目的に利用できる集会所の設置〉〈地域開放型の公園整備〉〈近隣建物への日照配慮〉についても、「適切に反映させていく」という。
職業技術校跡地については、現在県下約70施設ある警察職員公舎の老朽化などの理由から、新設地の候補となっていた。新宿舎は、大規模災害等の発生時に大量の警察官を派遣する待機宿舎ともなる。県警施設課では、「知事との手続きが済み次第、事業に関する意見等を募る。その上で事業者を公募し、外部の審査会を通して建設事業者を正式決定する」としている。また、「事業者が決まり次第、地質調査などを経て、年内には基礎工事に入りたい」とのことだ。
なお新宿舎は、民間事業者に無償で貸付け、事業者が自己資金で建設し、入居賃料により40年間独立採算で運営維持管理を行う。
グラウンドの暫定開放は?
一部住民が求めていた宿舎着工前のグラウンド利用については、「事実上、不可能」とした。その理由として、グラウンドとして利用する際に、トイレや防護ネットの設置など整備が必要となること、一部近隣住民から反対の声があることなどを挙げている。また、「事故などのトラブルがあった場合、責任の所在が明らかにならないなどグラウンドとして開放するには課題が多すぎる」と話している。
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4月19日
4月12日