民主党市議団市政レポートNo.7 近くて遠い?隣接大田区と3年ぶり共同事業検討へ 川崎市議会議員 おしもと よしじ
羽田空港国際化1周年を踏まえ、今月川崎市長と多摩川対岸の大田区長との懇談が3年ぶりに行われる。この間、両岸では、川崎市が同空港を臨む殿町3丁目地区に高度先端医療、いわゆる医療ツーリズムや創薬といったライフサイエンス分野の産業拠点形成へ向け、県と横浜市と共同して戦略総合特区を申請。大田区は文化・交流、産業支援ゾーン整備を掲げ、新しいまちづくりを展開している。
しかし、3年とは、政治にとってどのくらいの時間であったのだろうか。総合特区の指定に、羽田とのアクセスは、まさに生命線である。特に、環状線延伸や、羽田への縦貫道の整備など同区との協調なくしては、進展しない問題である。また、同区は空港だけではない。日本のシリコンバレーと呼ばれる技術の高い製造業が集積、さらに特別区の中で、銭湯の数が1番多く、下町情緒溢れる商店街も数多く存在する。
そのような両地域のポテンシャルを活かすために、この機を逃してはならない。民主党市議団として、今月14日には、国会内において、党幹事長宛に特区に関する申入れと、特区制度の勉強会を行った。また私自身も、これまで同区選出の都議会議員秘書を勤めた経験を活かし、月に一度の意見交換会を行うだけでなく、4月の統一地方選において民主両議員団合わせて8名の新人議員が当選し、顔ぶれが大きく変わったこともあり、人脈を活かした両団の意見交換会や、新人を中心とした勉強会も企画している。
中原区から、丸子橋・ガス橋を5分も歩けば対岸の大田区であるが、政治では、橋すら架かっていないのが現実かも知れない。今回、空港周辺のまちづくりを中心に、行政の枠に捉われず、共同事業の検討が進めば、経済圏の形成や、医療分野での企業間連携などの産業交流、ましてや、災害時、多摩川を渡る多くの帰宅困難者の対策や子育て・待機児童など同じ問題点を抱える隣接した自治体として、お互いの長所やメリットを高め合うことで、大きな財産になるだろう。そのためにも、トップだけでなく、議員同士の交流も密に行うべきである。最後に、上記のような私の活動は、今はまだ、渡し舟に過ぎない。しかし、豊かで魅力溢れるまちづくりのために、いつか丸子橋やガス橋のような架け橋になれるよう粉骨砕身全力を尽くしたい。
民主党川崎市議会議員団・押本吉司
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4月19日
4月12日