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この時期気をつけたい子どもの症状 取材協力/すずき耳鼻咽喉科クリニック〈いびきのご相談〉
いよいよ年末。旅行や帰省などで出掛ける機会も多いだけに、子どもの症状は気をつけておきたい。中耳炎や咳の原因など、すずき耳鼻咽喉科クリニック〈いきびのご相談〉に取材した。
この時期は子どもの「中耳炎」が多く発生しているという。「風邪を引いていたりすると、鼻や喉の細菌が耳管を通って中耳に入り込み、急性中耳炎を引き起こすきっかけになります。症状は耳が痛くなり、熱が出ることもあります。赤ちゃんの場合は、機嫌が悪くなったり耳を気にする仕草が見られます。放っておくと難聴気味になることもあるので、早期の発見・治療が大切です」と鈴木院長。
耳の大掃除も忘れず
旅行で海外のリゾートなどに行き、プールや海に入る予定がある場合は耳垢をとっておくことが重要だという。院長は「耳垢をそのままにして泳ぐと、ふやけて化膿し中耳炎や外耳炎になることがあります。耳垢が奥に入ったり、鼓膜を破いてしまうことがあるので、幼児や耳掃除が嫌いな子どもには無理をしないでください」と話している。
咳の原因は
子どもの場合、風邪やハウスダストなどにより鼻水が出ていると、すすることで喉に落ち、咳の原因となることが多くあるという。「特徴は『ゴホッ、ゴホッ』という咳になり、朝夕に出ることです。昼間は自然と飲み込んでいますが、寝ていると出来ず、たまった息苦しさから咳が出ます」とのこと。鼻水をきれいに吸引して取り除き、ネブライザーで患部に薬を吸入する治療があります。
マイコプラズマが流行
今年はマイコププラズマが流行。患者の8割は14歳以下の子どもだという。「長引く咳と発熱が特徴で、重症化することがあります。初期症状が風邪と似ていますが、マイコプラズマの場合は乾いた咳をすることが多いです。潜伏期は2〜3週間。飛沫感染で起こり、比較的若年層に多い肺炎の気炎菌として知られています」と鈴木院長。
学校のクラスなど一定数以上の人が集まる場所で広がることがあるため、『風邪を引いて咳をしている人が多い』といった場合は疑われるという。「予防としては、例年流行するインフルエンザと同じ、手洗いとうがいです。免疫力を落さないことも大切です」
予防接種
「効果は100%ではありませんが、乳幼児のインフルエンザ脳症や高齢者の肺炎など、合併症の発生を減少させる効果が示されています。13歳未満の子どもは2回接種を推奨します。当院では子ども(13歳未満)2000円、大人3000円で接種をしております」
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4月19日
4月12日