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中原区 人物風土記

公開日:2011.12.23

関電工の社員として47次と51次の南極観測隊に参加した
上原 誠さん
幸区南加瀬在住 35歳

家族の協力に感謝



 ○…1956年から天文・気象・地質・生物学の観測を目的に派遣されている南極観測隊。この秋から南極観測隊を題材にしたテレビドラマも放送されている。そんな中、南極観測隊に通算2回参加し、今年3月に帰国したのがこの人だ。47次(05年)と51次(09年)のメンバーとして参加。関電工の社員として昭和基地内の電力機器のメンテナンス業務に携わり、他の隊員の下支えをした。



 ○…最初に南極観測隊に参加したのは29歳の時。以前参加した会社の上司から話を持ちかけられた。家族を残して南極に向かうことに悩みはしたものの、元来冒険好き。二ツ返事で参加を希望した。ただ、当時は休日も少なく多忙を極めていた為、家に帰り夫人に相談すると「頭がおかしくなってしまったのでは」と心配されたという。それでも南極への熱い思いを伝え説得。了解をもらい出発した。約1年半の任務を終え帰国。再びチャンスが舞い込むと迷わず手を挙げた。「家族にはあきれられましたけどね」



 ○…一面真っ白な氷の大地が広がる南極大陸に足を踏み入れた時や色鮮やかに揺れ動くオーロラを初めて見た時の感動は今でも忘れられない。中でも、風速20mを超えるブリザードの中、切れた電線を直したことは最も印象に残る出来事。「経験したことの無い猛烈な風と寒さで皮膚は痛いし、手もうまく動かない。そんな厳しい条件の中での修理は難しく大変だった」。様々な経験をしたことが今の仕事の糧になっている。



 ○…「わがままを2回も通してくれた夫人や両親には本当に感謝している」。帰国した今は、空いてしまった時間を埋めるべく家族との時間を大切にする。「先日は息子と近くの加瀬山に行き古墳探しをしてきたり、娘とは1年遅れの七五三参りをしてきました」。自身も南極への冒険を果たしたこともあり、子ども達にも「夢に向かって冒険して欲しい」と秘かに願っている。

 

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