川崎市子ども会連盟第45回作品展「ちぎり絵の部」で金賞を獲得した 平山溫人(はると)さん 区内上丸子山王町在住 11歳
強い気持ちでやり遂げる
○…このほど開催された川崎市子ども会連盟第45回作品展のちぎり絵の部で、全106点の中で唯一となる金賞を獲得した。「終わった時の達成感は本当にやってよかったと思った。しかも金賞が獲れて、すごく嬉しい」と喜びを口にする。ちぎり絵は、細かくちぎった紙片を台紙に貼って作品にしていく。今回のテーマは『共に生きる』。大草原の中で、3頭の象と鳥が共存する様子を鮮やかな色づかいで作り上げた。象は灰色だけでなく、青や緑も使い表現したが、「象と自然の色合いに少し違和感があった。もっと工夫できた」と向上心を見せる。
○…所属する子ども会でちぎり絵を始め、一昨年は銅賞を獲得したが、昨年は入賞できなかった。「今年は一番良いのが取りたい」。強い気持ちで制作にかかり、紙片10万個以上の作品にチャレンジした。「始めて1ヵ月は先が見えなくて、気が遠くなった。周りからも『来年でいいんじゃない?』って言われた」というが、「他の人がやっているのを見るとやる気になる。ちぎり絵は何回もできて楽しいし、納得いくまでできる」。正月休みの時間をほとんど費やし、やり切った。
○…両親と兄との4人家族。6歳上の兄の影響で始めた野球は週二日、練習や試合を楽しんでいる。現在は山王町一丁目町会のエースピッチャーとして活躍。「投げたり、打ったりがスカッとして気持ちいい」と笑う。将来の夢はプロ野球選手というが、母親が幼稚園の先生で、保育士や教師になりたい考えも。「学校が休みで手伝いに行ったとき、2歳児と遊んでおもしろかったから」と”お兄さん”のまなざしを見せる。
○…「やる時はやる。これをやるって決めたら、やらなきゃ気がすまないから」と力強く話す。次はさらに高い目標として、人物をテーマに考えている。「難しいけど、歌舞伎役者とかをやってみたい。もっと細かい色を表現して、また金賞が獲れたらいいな」
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4月19日
4月12日