4月1日付で中原消防署長に就任した 小林 英木さん つくば市在住 55歳
地域のエンパワーメントに
○…4月1日付けで中原区の消防署長に就任した。「川崎7区の中で人口が一番伸びていて、新しいエネルギーがみなぎっている」と地域の印象を語る。赴任後はすぐに『職場環境いきいきと』と所信を表明。「使命感に追われる署員に、活力やヤル気を上手に引き出すために影響を与える”エンパワーメント”を持つことが署長の仕事」と思いを込める。地域の自主防災にも注目。「自助・共助・公助の体制を整え、住民の持つ力を引き出したい」と抱負を語る。
○…「人の役に立ちたい」と1979年に高津消防署で消防士としてスタートをきった。「学生時代は体育会系だったので、体力や規律など活かされることが多かった」という。その後、消防庁企画室や総務部人事課長を経験。昨年の東日本大震災では市消防局緊急消防援助隊統括部副隊長として指揮した。「隊をまとめるうえで大切なのはベクトルを合わせること。見え方、考え方が一人ひとり違う人間だからこそコミュニケーション一つで生死を分けてしまうこともある」
○…幸区鹿島田生まれ。日吉中学校、法政二校出身。高校・大学時代にはアメリカンフットボール部に所属し全国準優勝を経験。また、強豪チームのコーチも務め多くの有名選手を育成した。「アメフトは頭脳を使うスポーツ。データを集めて分析、そして実行に移す。今となっては組織を動かす中でこの体験が出来たことが大きい」と話す。
○…5人家族。子ども3人は成人し親離れしている。趣味は山登り。アウトドア好きも相まって、1997年には緑の多い茨城県つくば市に住まいを移した。署までの通勤時間は2時間弱。「好きな本を読める時間だから精神的にもリフレッシュできる。夢中になって乗り過ごさないよう気をつけないとね」と笑う。モットーは「仕事とプライベートの充実」。生き生きとしたパワーを職場、街へと広げていく。
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4月19日
4月12日