神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2012年8月31日 エリアトップへ

腹話術師として無料ボランティア公演1000回を達成した しろたに まもるさん(本名=城谷 護) 幸区在住 71歳

公開:2012年8月31日

  • LINE
  • hatena

「笑いの救援物資」届ける

 ○…全国でも数少ないプロの腹話術師として、相方の「ゴローちゃん」とともに活躍。20年以上続けてきた無料ボランティア公演が、先月で1000回となった。一つの大きな節目を迎えたが「まだまだ通過点」だという。慈善公演を続けるのには訳がある。中学生の頃、家庭の貧しさから諦めていた高校進学を、担任の先生らが懸命に後押ししてくれた。ついには町が奨学金制度を設立し、高校進学が実現した。「みんなの応援がなければ、今の自分はない」。恩返しの思いが、ボランティア活動につながっている。

 ○…腹話術を始めたのは45歳の時。やや遅いデビューのきっかけは、師匠・島三紀夫さんとの出会いだった。島さんの見事な芸に感動し、門をたたいた。苦楽を共にしてきたゴローちゃんも師匠が制作したもの。「ゴローちゃんと2人で一人前」だと言い、傍らにいないと何となく落ち着かない。本当は旅行にも連れていきたいほどだが「こっちが落ち着かないからやめて!」と奥さんに叱られ、渋々置いていくのだとか。

 ○…長崎県旧小浜町(現雲仙市)出身。高校卒業後は旧日本鋼管で船舶設計やデザイン業務に従事し、定年まで勤めた。20歳で川崎に配属されてから、市内に50年以上暮らしている。自宅のある幸区東古市場では、近隣の子どもたちに「ゴローちゃんの人だ!」と声をかけられることもしばしばだ。

 ○…東日本大震災後は、東北3県にも精力的に訪問している。「人間、食わなきゃ生きていけないのとおんなじように、心も養わなきゃいけない。笑いは心の栄養になる」。今年の4月に訪れた福島県で、観客のおばあさんに言われた言葉が忘れられない。「今日は一年分笑わせてもらったよ」。芸人として、何よりもうれしい言葉だった。今後も福島県を中心に、無料公演を続けていく予定だという。相棒のゴローちゃんとともに「笑いの救援物資」を届ける。
 

中原区版の人物風土記最新6

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

高津区在勤 32歳

3月29日

小林 規一郎さん

「100Kmウォーク」のイベントを企画した、ブレーメン通り商店街青年部長

小林 規一郎さん

木月在住 48歳

3月22日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区在住 20歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市在住 59歳

3月1日

福田 知也さん

デビュー21年目にして川崎競輪「桜花賞・海老澤清杯」の決勝に出場した

福田 知也さん

川崎区在住 41歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook