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「家族のイビキが止まっている」 睡眠時無呼吸症候群の危険性 取材協力/すずき耳鼻咽喉科クリニック〈いびきのご相談〉
「大きなイビキが突然止まる」「寝ている時に呼吸が止まっている」―こうした症状で家族から指摘された場合は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがあるという。『すずき耳鼻咽喉科クリニック〈いびきのご相談〉』に取材した。
本人に自覚はないことが多い
「この病気は本人に自覚がなく、家族や友達から指摘されて気づくことがほとんど。日本の患者数は約300万人と推測されており、30代〜50代の働き盛りの男性に多い傾向があります。高血圧や脳卒中・脳梗塞、心筋梗塞を起こす危険性は3〜4倍になり、メタボリックシンドロームや糖尿病との関連も。睡眠中の酸欠状態が血液をドロドロにし、細い血管が詰まりやすくなります。昼間の眠気が仕事に支障をきたし、交通事故の原因となることも」と鈴木院長。
警視庁が実施したアンケートによると、SASと診断されたドライバーの約4割が居眠り運転を経験しており、居眠りによる交通事故率は健常者の約7倍も高いという報告も出ている。
太っていなくても注意
太っていて喉が小さい人に起こりやすいと言われているが、「日本人は西洋人に比べて顎が小さい人が多いため、太っていなくても無呼吸が起こりやすい」とのこと。
検査は夜来院で朝帰宅
検査は夜11時ごろにクリニックへ行き(応相談)、翌朝4〜7時に帰ることができるので、仕事や家庭への負担も少ないという。
ラジオ波治療
イビキの原因となる鼻づまりや扁桃肥大にはラジオ波治療がある。腫れた鼻粘膜を収縮させる治療で、内服・点鼻治療やレーザー治療で鼻閉が改善しない花粉症などのアレルギー性鼻炎にも有効とのこと。
同院では1日10人以上が治療を受けることも多く、6000例以上の治療経験がある。鼻が詰まった状態でも可能で、治療そのものは2分程度。個人差はあるが6歳位から可能。保険適用で片鼻2700円。
「風邪ではないのに鼻水やくしゃみが止まらない」場合は、秋の花粉症が疑われるという。「11月頃までブタクサやヨモギ、スギも飛散しています。花粉症を夏風邪と勘違いしている人も多く、症状の原因を正しく見極めることが大切」と鈴木院長。
花粉症はアレルギー検査で診断することができ、血液検査では種類を特定することも可能。「妊娠・授乳中で薬を控えたい」「薬が合わない」「ハウスダストが苦しい」という人には、上記のラジオ波治療で対応している。
携帯電話やパソコンから受付・待ち時間の確認ができる(再診のみ)。会計の待ち時間がほとんどない電子カルテも採用。
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3月29日
3月22日