てんぷら油を再資源化 区内4カ所で回収開始
家庭で不要になったてんぷら油などの食用油を回収し、せっけんなどに変えるプロジェクトが10月3日から中原区で始まる。市民団体「かわさきかえるプロジェクト(伊中悦子代表)」が手掛ける。同団体では中原区民のリサイクルに対する意識の向上と地域コミュニティの構築を目指している。
市民団体「かわさきかえるプロジェクト」は2005年に高津区で設立。08年から「台所から環境保全活動に参加」をテーマに、廃食油からリサイクルせっけんを作る活動に取り組んでいる。これまで高津区をはじめ、宮前区、多摩区、麻生区などで区役所と協力し活動を展開。今年8月に、中原区役所内のなかはらっぱ(中原区民交流センター)に登録し、同区での活動を開始させることになった。
同団体がこれまでに回収した使用済みてんぷら油は年間7千〜8千リットル。
川崎市内の専用工場で粉状や固形のせっけんに変えたり、バイオディーゼル燃料などに再利用し資源循環の輪をつくっている。伊中代表は「市民にリサイクル意識を高めてもらい油を循環させ、回収の中で会話などを通じてなめらかな人間関係が構築できれば」と話す。
区内での使用済みてんぷら油の回収は、なかはらっぱとせせらぎ保育園(毎月第1水曜日の午前9時から12時)、メサ・グランデ(水・日曜除く午前11時から午後8時)、この企画に賛同した谷津さん宅(井田中ノ町5の16)の4カ所。伊中代表は「他の区では回収スポットが約30カ所あるが中原区にはまだ4カ所しかない。回収場所になって下さる方はぜひ協力を」と呼びかけている。
エコバスツアー参加者募集
使用済みのてんぷら油を原料にしたバイオディーゼル燃料で走るバスに乗って、川崎市民石けんプラント、メガソーラーエコ暮らし未来館を見学するツアーも開催する。開催日12月7日(金)午前10時から午後3時。集合・解散は中原区役所。参加費300円定員20人先着順。申し込みは11月15日(月)から電話にて受付。
廃食油の持参方法や詳細、またエコバスツアーへの参加は同プロジェクト事務局(【電話】044・854・3711)まで。
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