小杉２丁目高層マンション開発 妥結点見つからず
周辺住民約150人が参加した説明会
市が進めている、小杉２丁目地区再開発。この地区の再開発の中心になっている、コンベンションホールなどが入った地上54階建ての高層マンション建設に地域住民から反発の声が上がっている。
同マンションが建つ場所は高さ20ｍの制限のある「第１種住居地域」が含まれており、周辺住民からは「人口密集地に１８０ｍの建築は納得できない」「日照や強風の問題はどうなるのか」など計画の見直しを求める声が寄せられている。
そこで市まちづくり局では12月１日、住民の意見に対する説明会を開催。これまでに住民から寄せられた意見に対しての市の考え方を説明した。
中でも問題になっている第１種住居地域については「周辺の土地利用や用途地区の指定状況等を考慮し、将来は商業地への変更を想定している」と説明し、「そのことから、高さ１８０ｍの建物にし、日照や通風の確保、圧迫感等周辺環境への影響を低減させるためスリムな塔状の建物計画を誘導する」と周辺地域への影響を少なくした計画になることを話した。
しかし、参加した住民からは「住民の事を考えない建設ありきの考えじゃないか」と反発。妥結点が見つからないまま説明会は終了した。川崎市では、「近日中に公聴会の意見をまとめたものを回覧する。市の考えは今後都市計画案としてまとめ、住民の意見は意見書として受け付ける」と話している。
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